全国8位入賞の快挙! 長崎・青雲高校下田慶君と「青雲魂」が伝わる感動ストーリー

 2025年7月、全国高校総体(インターハイ)広島大会の熱気ピークに達したホットスタッフフィールド。数ある名勝負の中でも、陸上男子800メートル決勝は、ひたすら“青春”溢れる熱い舞台となりました。

その主役の一人――長崎県・青雲高校下田慶(しもだ・けい)。 彼は予選、終盤と続く走りを展開し、難関を突破して最終ファイナリストに名を連ねました。 そして決勝では、強豪ひしめく中堂々たるラストパートでゴール。

青雲高校は「文武両道」の象徴

 青雲高校(長崎市)は、全国でも有名な文武両道進学校、その厳しいしさと温かさが在る校風は、県内外から絶大な信頼を集めています。

青雲高校陸上部の方針は「走る前に人を作り、走ったあとは友情を作る」こと。ひたすら強く指導も「全員応援」がルールで、本番もマネージャーも花びらのようにピットへ集まる光景は青雲ならでは。

下田慶君の「挑戦」と支え合いの日々

 中学時代は県の記録にも残らない無名ランナー。 でも青雲入学後、練習環境や先輩たちのアドバイス、学園食堂での「特製牛乳乾杯」など普通の日常が、少しずつ彼の心と身体を変えました。

青雲高陸上部には、県内トップ級の選手から「入部初が人生初胃下垂ラン」という初心者まで堅いメンバーが駆け巡る。下田君はどの練習にも「必ず仲間を巻き込む」のが得意で、春合宿では中の雨「泥ダッシュリレー」、テスト前は筋トレも「英単語シャウトしながら」行うのが部の伝統だとか。

「本当の8位」が教えられたもの

 2025年のインターハイ男子800m決勝。400m通過54秒台のハイペース、最後の200mでは上位集団の駆け引きもヒートアップ。ゴール直前、下田君は貴重な力を振り絞って8位でフィニッシュ――タイムは1分50秒94の自己ベスト。記録以上だったのは、「8位でも仲間全員と一緒に表彰台に立った気持ち」と本人が表現したこと。

伝統表彰式では、青雲陸上部の折り「紙の羽根」を靴紐につけていた下田君。

応援団と「長崎くんち魂」の絆エピソード

 青雲の現地応援団は、選手入場で「長崎くんち」の掛け声を大合唱。下田君の名前の横断幕には、クラスメートや地域の子どもたちのメッセージがびっしり。「下田先輩みたいに走りたい」「青雲の星は永遠に消えない」といった応援は、地元テレビニュースやSNSでも拡散され、長崎中が温かな空気に包まれました。

さらには、青雲出身のOBランナーが直前に「かまぼこ板でつくったメダル」をプレゼントし、「これが青雲魂だ」と円陣で士気を高め。 「先輩~現役~地域」の垣根を越えた応援文化が、下田君の背中を押しました。

「8位入賞」のその後にも名シーンが連続!

 準決勝前夜、寮内で「1分50秒台の夢」を仲間全員で書き合い、壁一面を「願いごとホワイトボード」にしていた。緊張の決勝直前、「インタビューごっこ」で爆笑し合い、隣の強豪選手にもリラックス空気を提供!
実は最終ラップのスタンドからは「みんなでバナナを持って応援」という謎のパフォーマンスが話題になり、全国中継にも映った(地元は爆笑!)

レース後の「牛乳乾杯」セレモニー

 青雲陸上部伝統の「牛乳乾杯」は、決勝後も健在。「8番目の男にも乾杯」のコールで、部員もマネージャーもまじって盛大にエール。

青雲高校、そして長崎の未来へ

 下田慶君はインタビューで「この結果は通過点。青雲で学んだ『人のために走る気持ち』を次はチーム力で形にしたい」と語りました。夢は大学、社会人へとさらに続いていきます。青雲高校の陸上部に、これからもたくさんの未来のみんなのランナーが生まれていくでしょう。

【おまけ:現場小ネタ集】

  • 青雲マネージャー陣の「勝利のメダル入れ」は、実は給食のスープカップを改造したものです!
  • 応援団の「青雲クラップ(手拍子)」は、地域の太鼓チームが自主練するほどの人気。
  • 下田君が全国へ旅立つ前日、地元書店で参考書を買って勉強も忘れなかったという真面目なエピソードも。

最大の大きな大会で8番目でも、地元の絆や仲間の支え、そして自らの努力の物語は、最高の青春幻想。
長崎県青雲高校・下田慶君の「全力疾走と仲間たち」――これからの本気と青雲の歴史がもっと素敵なものになりますように、エールを送ります。

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