佐々木朗希選手といえば、千葉ロッテマリーンズで163キロの速球を武器に完全試合を達成し、今シーズンからはロサンゼルス・ドジャースでプレーする”令和の怪物”として知られています。しかし、そのクールなイメージの裏には、チームメイトを笑顔にする意外な一面があるのです。今回は佐々木選手の知られざるエピソードを集めてみました。
意外な特技!「モノマネ王」佐々木朗希の素顔
佐々木選手の意外な特技として浮かび上がってくるのが、実は彼が「モノマネ」の達人だという事実。2022年3月、球団公式ツイッターでレオネス・マーティン外野手の打撃フォームを再現する様子が公開され、その絶妙な再現力に1万を超える「いいね」が集まりました。バットを肩に担ぎ、胸とお尻を突き出すその姿に、マーティン選手自身も大爆笑する一幕も。
「出発前にも時間を惜しんで芸を磨く佐々木朗希投手と、芸を見つめる山口航輝選手」というタイトルで別のモノマネ動画も投稿され、先輩である山口選手のバッティングを再現。その際、あまりの気合の入れようにツッコまれる場面もありました。さらに、石川歩投手の投球モノマネでは、フォームだけでなく投げる前のルーティンまで完璧に再現し、石川選手から「これはちょっと似てます」とお墨付きをもらっています。
実はこのモノマネ愛好家としての一面は、幼少期から培われたものでした。佐々木選手自身が「田中将大選手のことはずっと好きだったのでマネしていました。成長するにつれて体形が細くて背が高い感じになっていったので、ダルビッシュ有選手とか大谷翔平選手のフォームもマネしていました」と語るように、彼のピッチングの原点にもモノマネがあったのです。
チームメイトとの絆を紡いだ感動のエピソード
2025年1月28日、佐々木選手のドジャース入団直前に都内の寿司店で開かれた特別な会合がありました。参加者は、2019年のドラフトでロッテに指名された佐々木選手と同期入団の選手たち。幹事を務めた高部瑛斗外野手は「集まれたことがボクの中で特別だった。嬉しかった。初めて全員そろいました」と感慨深く語っています。
この同期メンバーが集まり、佐々木選手とファイターズにトレード移籍した福田光輝選手の新たな門出を祝う会となったのです。高部選手は事前に祝杯用のシャンパンを用意していました。
そして驚くべきことに、普段お酒を飲まないことで知られる佐々木選手が、この特別な日にシャンパンに口をつけたのです。「朗希はお酒を飲まないので、一杯だけみんなで口をつける形で飲もうという意味合いでした」と高部選手は語っていますが、この珍事に同期たちは「え、朗希が飲んだ!」と驚いたことでしょう。
「物静かな人物」の意外なユーモアセンス
佐々木選手の代理人であるジョエル・ウルフ氏は、彼の人柄について「ロウキは物静かな人物だと思う。彼はさり気なくとぼけたジョークを言うタイプだ。洒落が上手いんだ」と紹介しています。
さらに興味深いエピソードとして、「たまに彼ととても重要な話をしている時に、質問があるかと聞くと『かなり長く話していたね』って言われるんだ」と明かし、この意外な一言が報道陣に驚きまじりの笑いを生んだといいます。真面目に投球について話し合っている間に、相手が長話に飽きていないかを気にする彼の気配りとユーモアがうかがえるエピソードですね。
メジャーへの覚悟を示した決断の瞬間
佐々木選手がドジャースへの移籍を決めるまでの過程も興味深いものでした。代理人とのミーティングで挙げられた条件は5項目あり、その中で最初に消したのが「日本選手がいること」という条件だったのです。
これは、彼が大谷翔平選手や山本由伸選手がいるドジャースに行きたい気持ちを抑え、あくまで「選手として成長するため」に最適な環境を選びたいという強い意志の表れだったのでしょう。結果として同じチームになりましたが、このエピソードは彼の真摯な姿勢を物語っています。
NHKの「クローズアップ現代」での発言からもその志の高さがうかがえます。「もちろん大変な部分はあるんですけど、自分がもっと選手として成長できるように、必要なことを今はピックアップしながら決めていきたい」と語り、将来の夢として「サイ・ヤング賞」を挙げています。
「甲子園への思い」から世界へ
遡ること高校時代、佐々木選手のチームメイトだった千葉宗幸さんは「ぼくらの中で、だれよりも甲子園に行きたがっていたのが、朗希でした。甲子園への思いはだれよりも強い、それも圧倒的に」と語っています。
当時から野球への意識の高さは群を抜いていました。「キャプテンはぼくですが、実質的には朗希のようなものでした。野球への意識がだれよりも高く、できることは100パーセントやる。サボっているところなんて見たことがなくて」と千葉さんは振り返ります。
実は小学生時代の佐々木選手は「思うような球が投げられず、コントロールも悪かった」と自身で語っていました。その原因が「小学生用のボールが小さすぎた」ことだったというのも面白いエピソードです。
ファンからの温かい送り出し
メジャー挑戦を発表したファン感謝イベントでは、事前にSNS上でブーイングの懸念が上がっていましたが、実際には「頑張れ~!」と後押しする声が飛び交い、ブーイングは一切なかったといいます。佐々木選手のブースに彼が登場すると歓喜の声が上がり、うれしさで泣き出す人もいたほど、ファンからも深く愛されている選手なのです。
かつて記者が大船渡高校3年時の佐々木選手を初めて見たときの衝撃も伝えられています。「細身ながら、高々と足を上げたフォームから放たれる直球、そして落差が激しいフォークに心が躍った」とのこと。その才能は当時から目を見張るものがあったのですね。
こうしてみると、163キロの速球と完璧なコントロールで「令和の怪物」と呼ばれる佐々木朗希選手には、モノマネ上手で周囲を笑顔にする一面や、チームメイトを大切にする心優しい人柄があることがわかります。そして何より、常に高い目標に向かって真摯に努力する姿勢は、彼の最大の魅力なのかもしれません。ドジャースでの活躍にも、今から目が離せませんね!