日本プロ野球界の象徴、ミスター・ジャイアンツこと長嶋茂雄さん。その華麗なプレーや勝負強さは今も語り継がれていますが、実は“伝説”はグラウンドの外にも満載!今回は、あまり知られていない愉快な裏話やエピソードをたっぷりとご紹介します。
天然エピソードの宝庫!ミスターの「抱腹絶倒」伝説
息子・一茂を球場に置き忘れ!?
長嶋茂雄さんの“うっかり伝説”として有名なのが、息子・一茂さんを球場に置き忘れて帰宅した話。試合に夢中になりすぎて、当時小学2年生だった一茂さんの存在をすっかり忘れてしまい、帰宅後に奥様から「一茂は?」と聞かれて初めて気づいたというもの。慌てて球場に戻った長嶋さんですが、このエピソードは今でも語り草です。
ビートたけしとのゴルフ約束を忘れる
もうひとつの“天然伝説”が、ビートたけしさんとのゴルフエピソード。長嶋さんからゴルフに誘われたたけしさんは、緊張して前夜眠れなかったそう。しかし当日、ゴルフ場で顔を合わせた長嶋さんは「たけしさん、ゴルフですか?誰とですか?」とまさかの一言。すっかり約束を忘れていたのです。その後「ごめん、僕だったよね」と思い出し、2人で楽しくプレーしたというオチつき。
ロッカールームでの珍事件
V9時代の名ショート・黒江透修さんによると、ある日ロッカールームで黒江さんのユニフォームが消えて大騒ぎ。実は長嶋さんが間違えて自分のロッカーにしまい込んでいたことが発覚し、みんなで大爆笑になったとか。細かいことは気にしない“ミスター流”の豪快さがうかがえます。
迷言・珍言のオンパレード!ミスター語録
「I live in TOKYO」→「I live in EDO」
大学時代の英語の授業で「I live in Tokyo.」を過去形にしなさいと言われ、「I live in Edo.」と答えたという伝説。あまりの天然ぶりに、先生たちの間では「長嶋を指さない」という“影のルール”ができたとか。
ほかにも珠玉の迷言集
- アメリカで「こっちの子は英語が上手いなぁ」と感心
- 「ベースボールは英語で何て訳すの?」と現地で質問
- 新車の調子が悪いとメーカーにクレーム→実はサイドブレーキを引いたまま
- 好きな番号は?「ラッキーセブンの3!」
- 開幕戦で「今年初めての開幕戦」「始まりのスタートだ」
- 監督復帰会見で「僕は12年間漏電していたんですよ」(充電の間違い)
- 犬の散歩で迷子になり、犬だけ帰宅
- 自分の車を駅にエンジンかけたまま放置してタクシーで帰宅
- 他人の100円玉を持ち帰り「ごめん、俺の100円玉に似てたから!」と謝罪
- 「君が代はいいですねぇ、僕も日本人だなぁ」と感動→実は流れていたのは「蛍の光」3
これらの迷言・珍言は、長嶋さんが“愛されキャラ”である理由そのもの。巨人ファンでなくても「長嶋さんだけは好き」と言われるゆえんです。
勝負強さと天衣無縫な人柄
天覧試合での伝説ホームラン
1959年、昭和天皇・皇后両陛下が観戦したプロ野球初の「天覧試合」。異様な緊張感の中、長嶋さんは劇的なサヨナラホームランを放ち、国民的ヒーローの座を不動のものにしました。球場の静寂を破る一打は、まさに“持っている男”の証明。
この時の裏話として、ピッチャーの村山実さんは「絶対にホームランにならない球を投げたはず」と後年語っていますが、長嶋さんはバッターボックスでわざと立ち位置を変えるなど、心理戦でも相手を上回っていたという証言も。
“おならも快調”!? 天衣無縫な素顔
週刊ベースボールの特集では「おならも快調」「人の家でだまって昼寝する天衣無縫」など、巨人の4番とは思えない“突っ込みどころ満載”のエンターテイナーぶりが紹介されています。グラウンド外でも自然体で、誰からも愛される存在だったことがわかります。
チームメイトや後輩に慕われる理由
「あまり細かいこと言うなよ」
V9時代のチームメイト・黒江透修さんは「ミスターは細かいことを気にしない。『あまり細かいこと言うなよ』が口癖だった」と証言。ユーモアと包容力で、後輩やスタッフにも慕われていました。
監督時代の“天然采配”
監督時代も“長嶋節”は健在。負けた試合で「監督の言うことを聞いちゃダメじゃないか!」とデーブ大久保選手を叱ったり、公式戦でストッキングを忘れてマジックで黒く塗って出場したりと、型破りな行動が多々ありました。
“ミスター”の愛される理由
長嶋茂雄さんの魅力は、天才的な野球センスや勝負強さだけでなく、型にはまらない天然ぶりと、誰もが笑顔になるエピソードの数々にあります。野球界のレジェンドでありながら、どこか親しみやすく、憎めない“愛されキャラ”――。それが「ミスター長嶋」が今も日本中で語り継がれる理由です。
まとめ:語り継がれる“ミスター伝説”はこれからも
数えきれないほどの伝説と爆笑エピソードを持つ長嶋茂雄さん。野球界の枠を超え、日本人の心に刻まれた国民的ヒーローの素顔は、これからも語り継がれていくことでしょう。皆さんもぜひ、家族や友人と“ミスター伝説”を語り合ってみてください!