メジャーリーグベースボール(MLB)には、親子二代で夢の舞台に立った選手たちがたくさん存在します。
「親子でメジャー」その数、なんと250組超!
MLBの歴史を紐解くと、親子で大リーグの舞台に立ったコンビは250組以上。 父から息子へ、時には祖父から孫へと、野球のDNAが脈々と受け継がれています。同様に、ベーブ・ルースやルー・ゲーリッグの時代から現代まで、親子でメジャーを体験した家族は枚挙にいとまがありません。
代表的な親子リスト(一部)
- ボビー・ボンズ&バリー・ボンズ
- ケン・グリフィーSr.&ケン・グリフィーJr.
- フェリペ・アルー&モイゼス・アルー
- セシル・フィールダー&プリンス・フィールダー
- ボブ・ブーン&アーロン・ブーン&ブレット・ブーン(3世代!)
伝説の親子エピソード
1.グリフィー親子の「奇跡の共演」
ケン・グリフィーSr.とケン・グリフィーJr.は、MLB史上初めて同じチームでプレーした親子。1990年、シアトル・マリナーズで親子が外野を守る姿は全米の話題に。
「父と一緒にメジャーのグラウンドに立つなんて、夢のようだった」とグリフィーJr.を語る。父フィーフィーSr.も「これが自分のキャリアで一番誇らしい瞬間」と涙したそうだ。
2. ボンズ親子の「記録と記憶」
バリー・ボンズと父ボビー・ボンズは、闘う“記録”と“記憶”の象徴。 父ボビーは3度のオールスター出場、息子バリーはMLB通算本塁打記録(762本)を樹立。 親子で通算1000本塁打突破は史上唯一という偉業を成し遂げた。
バリーは「父の背中を重ねてきた。今でも一番の競争は父だ」と語っている。
3. フィールダー親子の「パワーの遺伝子」
セシル・フィールダーとプリンス・フィールダーは、親子で50本塁打シーズンを達成した“史上唯一のパワー親子” 。父セシルは日本(阪神タイガース)での経験を経てメジャーで大ブレイク。 息子プリンスも父に負けじと長期砲として活躍し、「親子で50本塁打」はMLB史に残る快挙です。
「親子三代」や「兄弟・納税」も
MLBには親子だけでなく、三世代でメジャーを経験した「ブーン家」や「ベリル家」など、野球一家もあります。ブーン家は祖父レイ・ブーン、父ボブ・ブーン、息子ブレット&アーロンと、まさに「野球集団」。 また、カル・リプケンSr.が息子カル・リプケンJr.とビリー・リプケンを同時に指揮したことも、MLB史に残る家族のエピソードです。
「親子の葛藤」もドラマ
親子でメジャーを目指す道は一時平坦ではありません。父親の偉大な実績が息子に重圧となることも。
しっかり、親子でライバルとして対戦したり、父が監督・コーチとして息子を指導するケースも多く、家族の絆と葛藤が錯綜するのもMLBならではの魅力です。
MLBの「父の日」と親子の絆
MLBでは毎年6月の「父の日」に、親子選手の功績やエピソードが特集されます。ファンの間でも「父とキャッチボールをした思い出が野球ファンの原点」という声が多く、親子の物語はアメリカ野球文化の根幹でもあります。
もしや「父親vs息子」ドリームマッチが実現したら?
FOX Sportsが想像した「父親チームvs息子チーム」の仮想オールスター戦では、ボンズ親子やグリフィー親子、アルー親子、ブーン家などの名前を連ねます。WAR(総合貢献度)で比較すると、父親チームと息子チームはほぼ相互角。
まとめ:親子リストは「野球の奇跡」の証
MLBの親子リスト記録は、単なる血縁の記録だけではありません。そこには、家族の歴史、夢、葛藤、そして野球少年紡がれる「奇跡」が詰まっています。
親子で同じグラウンドに立つ――それは、すべての野球ファン、そして親子にとっての憧れであり、アメリカン・ドリームの象徴でもあるのです。
これからも新たな親子スターが誕生するたび、野球の物語はさらに深く、豊かに紡がれていくことでしょう。